フコイダンの血糖値降下作用
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フコイダンは水溶性食物繊維の一種です。一昔前は、食物繊維は「何の役にも立たない、食物のカス」としての評価しかありませんでしたが、近年になって便秘の予防や解消、腸内環境の改善、有害物質の排泄作用、高脂血症・高血圧の予防、血糖値の上昇抑制など、様々な生理作用のあることが明らかになってきました。
こうした健康機能を持つ食物繊維ですが、ここでは食物繊維のひとつであるフコイダンの血糖値降下作用(血糖値上昇抑制効果)について触れておきたいと思います。
私たちが食物から摂る炭水化物は、消化酵素によりブドウ糖にまで分解され、主として小腸から吸収された後、一旦肝臓に蓄えられます。そしてエネルギー源として利用されるべく血液を通して全身に運ばれます各細胞で利用されることになります。血糖値とは血中のブドウ糖濃度のことを指し、この血糖値がある一定以上高い状態、つまり必要以上に血液中に存在している状態が続けば「糖尿病」と診断されるようになります。糖尿病が進行すると血管障害をもたらすことになり、さまざまな合併症が引き起こされるリスクが高まってきます。
通常、私たちは食事をすると、血糖値が上昇しますが、時間の経過とともに正常値の範囲に落ち着きます。これは膵臓から分泌されるインスリンホルモンが血中ブドウ糖濃度を調節してくれるからです。糖尿病とは、何らかの原因で膵臓から分泌されるインスリンの分泌量が低下したり、またインスリンが正しく働かなくなり、必要以上に血液中にブドウ糖が存在する状態のことをいいます。
水溶性の食物繊維であるフコイダンは、保水性や粘着性が高く、食べ物が胃から小腸へ移動する速度を遅くするように作用します。さらに、フコイダンは糖質(ブドウ糖)が腸内から吸収される速度を遅くする作用もあるため、これらの相乗効果として食後の血糖値上昇が緩やかなものになります。その結果、インスリンを分泌する膵臓の負担も軽減されることとなります。このような効果は、不溶性の食物繊維よりも、フコイダンのような水溶性食物繊維の方が優位にあらわれるといわれています。