フコイダンの育毛効果(作用)
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フコイダンには育毛効果・発毛作用があると喧伝されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。この頁では、最近の研究結果からフコイダンの育毛・発毛に与える効果について少し整理してみたいと思います。
薄毛・抜け毛に何らかの悩みを抱えている人の割合は、4人から5人に1人と言われています。男性に特徴的に認められる男性型脱毛症(AGA)。その原因は複雑で多くの要因が絡んでいますが、主なものとして遺伝や男性ホルモンなどが挙げられています。
とくに男性ホルモンは発毛に必要なエネルギー生産を低下させるとされてきました。ライオン株式会社が2007年3月に発表した広報資料によると、この男性ホルモンが「脱毛シグナル」を強める方向に作用することを発見したとの記述を見て取ることができます。脱毛シグナルは、「NT-4」と呼ばれるタンパク質の一種であり毛髪の成長を抑制する物質。この脱毛シグナルに対して男性ホルモンが関与していることが明らかとなり、男性型脱毛症の一要因であることが証明されたとのことです。
さらに、研究の結果、脱毛シグナルの作用を弱める物質を発見。この物質がなんと「オキナワモズクの抽出物」であるとのこと。脱毛シグナルをを弱める作用をもつ物質の候補を探したところ、海藻類とくにオキナワモズクを適用することによって、発毛回復の効果が有意に認められたと発表しています。
ライオンはこの成分のことを、あくまで「オキナワモズクの抽出物」とだけ表現しており、その成分構成は定かではありません。オキナワモズクの主成分の95%以上は水分であり、残りの数%に、フコイダン、カロテノイド、アルギン酸、アラキドン酸、フコオリコ糖、キシロース、EPAなどが含有されています。「オキナワモズクの抽出物」という表現から推測して、ライオン(株)が脱毛抑制に有効だとする成分は、フコイダン単体ではなくその他の有用な成分が特別な比率で混ざり合ったものと推測するほうが妥当でしょう。
そして2007年7月、この研究を実用化した製品が発売されることとなりました。その商品が『薬用 毛髪力 ZZ(ダブルジー)』。この育毛剤の特徴は、発毛促進と脱毛抑制を同時に実現することを目的としたところ。これまでの研究成果発表の内容、ライオンが持っているノウハウの蓄積、そして製品開発に至るまでの経緯を考えるに、発毛促進には「サイトプリン」や「ペンタデカン」という成分が役割を担い、脱毛抑制には主として「オキナワモズク」がその役割を担うといった分担になっていることと考えられます。
ところが、ライオン・ウェブページの商品説明では、オキナワモズクを「保湿成分」として扱っているだけで、オキナワモズクが脱毛シグナルの作用を抑制する云々の直接的な説明は見当たりません。脱毛抑制メカニズムがまだ完全には解明しきれていないためか、さまざまな事情があってのことだと思いますが・・・。
しかし、いずれにせよ大手企業が育毛剤にオキナワモズクを適用したことは画期的なことであり、今後近い将来、類似的な商品や更に進化した商品が登場することは想像に難くありません。そうしたなかで、オキナワモズクに含まれる、フコイダンを主とした成分がもつ育毛・発毛メカニズムが、科学的により詳細に明らかにされていくことと考えます。